美容院で髪を切りに行ってから約半年過ぎた頃の出来事。



本当はどんどん伸ばす予定だったんですが、伸ばしていくうちに段々頭が重くなって髪が鬱陶しく感じてしまいました。スーパーロングヘアーに憧れて髪を伸ばし続けていたけれど、もう充分長くなったしそろそろいいかなぁって思って気分転換したくなったんです。



それで行きつけの美容院に電話で予約を入れようとしたその時、一つ思ったことがあったんです。それは、美容院だと当たり障りない会話をして変に自分を作ってしまうのでちょっと疲れてしまうということでした。そしてこれはそのお店に限ったことではなくどこの美容院でも共通することです。接客業でもあるから人に気を使ってしまうのは仕方がないと思いますが、どうしてもあまり親しくない人と話すのは得意ではなくて…。



どうしようかなと悩んでいた時に、家にある小さめのハサミを見て「もし自分で髪を切ったらどうなるんだろう」と考えたんです。



失敗はするかもしれないけれど、家でセルフカットができたら便利だなと思い、早速鏡の前に座ってハサミと櫛と霧吹き、そしてゴムの四つを用意しました。因みにカットの仕方はネットで調べたものを見て参考にしました。



着々とハサミで散髪してる途中で思ったんです。今まで伸ばしてきた髪の毛がパラパラと床に落ちて、こんな量になるまでどうして伸ばしてしまったんだろう。どうしてもっと早く切らなかったんだろう、と。



髪が短くなっていく自分の姿を見ると、まるで別人のように思えてきて不思議と嬉しい気持ちになりました。嬉しく感じたということは、今までの自分に自信がなかったり気に入らなかったりしてたからこそ、新しい自分を素直に喜んで受け入れられるんだなと思います。



肝心の仕上がりについてですが、やっぱり人生の中で初めてセルフカットに挑戦したので慣れないものもあり、所々長さが揃ってなかったりするのでお世辞にも上手く切れたとは言い難いです。でも、これもまた味があるということで良しとします。それに凄く下手という感じにはならなかったので案外素人の自分でも散髪することはできるんだなと感心しました。



それからも、髪が伸びてちょっと邪魔だなと思ったときとかに自分で切るようにしてます。



ロングヘアーからショートヘアーになって気持ちもかなり明るく前向きになりました。これからもずっとセルフカットを続けていきたいと思います。

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